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■鶴川 三郎(つるかわさぶろう)さん

プロファイル
昭和21年7月生まれ。
33年間勤めた損害保険会社を役職定年(55歳)で退職。いわゆる転勤族で延べ11回住まいを代える。故郷である福岡を終の棲家そして新しい人生を送るべく福岡県志摩町師吉(もろよし)へ住居兼事業拠点(会員制ドッグホテル)を構え移住。

本当に犬が好き、動物が好き。43歳の時だった。大橋巨泉さんが55歳でセミリタイアした事を知った。
自分も55歳でリタイアしたいと妻に相談した、、、
妻は「食べていけるようにしてくれれば良い」と言った。

退職時(55歳)には会社が合併前であったため「退職」は感謝された。そして、準備をはじめた。

鶴川家には愛犬「オメガ」(リトリバー種)という盲導犬訓練に失格した犬がいた、厳しい訓練のせいか檻(ケージ)を嫌いドッグホテルに預ける事も出来なかった。そう、13年間ほどは家族旅行にも行けなかったのである。

妻が提案した。「広い庭(ドッグラン)そして自由に過ごせるホームステイ型のドッグホテルを仕事にしたら?」

こういうスタイルのドッグホテルは全国的にも例が無く、周りの犬仲間達からも「絶対ニーズがある」「是非!」と反応があった・・・・即、計画を実行すべく動いた。
HP:オメガハウスhttp://omegahouse.net/

土地探しには苦労したが希望の土地(長方形で230坪・平地)を見つけ家を建てた。ハード(自宅兼ホテル)はできた。そしてドッグホテルを平成15年4月にオープンした・・・・。
しかし、ホームステイスタイルのドッグホテルというのは全く前例の無いため、自分たちで運営方式・料金体制を決め安全管理・衛生管理に充分に気を使ったと思った1年目だったが、<動物が好きなだけ>という素人商売の甘さが露呈、部屋のいたるところでトイレをされる・犬同士の喧嘩・言う事を聞かない・噛まれて怪我をする・・・等々、、、真剣に「閉店」を考えたほどだった。

オメガハウス、エントランス。
欧州風のオメガハウスは田園風景の中にあった

ドッグラン。
広いドッグランでのびのび遊べる
経営上の問題点を整理してみた。・・・
  <ホームステイに合わない犬も受け入れていた(来るもの拒まず)>  <お客の愛犬を24時間預かると言う精神的労力>  <設備の管理(芝など)・散歩・送り迎えなど肉体的な負担>  <料金体制が仕事の質と量にそぐわなかった> ・・・・・問題点が見えた。
会員制度を大幅に見直した。入会審査を厳正化(「選ばれた犬と飼い主さんだけが会員になれるドッグホテルクラブ」)し、顧問契約のドッグインストラクターからアドバイスを受けることで「オメガハウス」をホテルというだけでなく、セカンドハウスとして利用してくれるお客さんばかりになり精神的・肉体的に楽になった。
そしてこの仕事をやって気づいた、、、犬の事を良く分かっていない飼い主が多い。マナー(フンの始末など)が低い飼い主が多い。と・・・犬の躾と飼い主の躾、、、、今後の課題もある。

元ヤクザ犬「クマ」。
クマはここの住人、お客(犬)を歓迎してくれる

実は奥さんがボスなのかも^^
この日は2頭がステイ

ひろ〜い ドッグラン。
ここ(オメガハウス)に来ると、真っ先にこのドッグランを駆け回る犬もいるそうだ。
全くの素人がやってこれたのも「夫婦協力」のたまものだった。命の大切さ、動物の素晴らしさを改めて実感した。会社勤めの現役時代とは全く違う仕事にチャレンジする事は、これまでとは全く違う人生を歩む事。新しい関わりも生れ2度目の人生を歩むようで得した気持ちになるのだ。

【リポート後記】 鶴川さんにはまだまだプランがあるそうだ、現在は退職後の第2の人生を送っているいるが、すでに第3の人生のプランニングもたてていて。65〜75歳の自分は何をやりたいのか、何をやっているのか、シークレットなプランを考えるのも楽しそうだった。
少しだけ紹介した「クマ」だが、以前(6歳のころ)までは鳥を食べたりネコを殺したりの野犬化した「悪」だったが鶴川家との出会いで驚くほどおとなしく優しい犬になったそうだ(奥さんの芳子さんが涙を流しながら「クマ」の話をしてくれた)。オメガハウスを訪れたら是非「クマ(現在15歳)」にも会って見てくださいね。
リポート:こうの


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